SSブログ

「作家」という答えを出す方法は一つではない。


 さて、ここまで【小説講座】と銘打って、色々書いてきたわけだが。さっそく、私のウェブページのメールフォームを使って。「お前のやり方は間違っているお前の書き方では、作家にはなれない」というご意見を戴いた。

 ということは、どうやら、私はまだ作家になっていないらしい。【笑

 と、まあ冗談は抜きにして、メール主の言いたいことはわかる。
 つまり「お前【鷹見】のやり方では【メール主】は作家になれない」と言う意味なのだ。

 私【鷹見】のやり方が、間違っているわけではない。現にこうして作家を続けているわけで、もし私のやり方が間違いなら、作家は続けていられないだろう。

 世の中のすべてのことに「正しいやり方」「正しい答え」があって、それをやれば、誰でも同じ結果を残せる。
 こういう「黄金の処方箋」が存在するものと勘違いをしている人が実に多い。

 確かに、テストの答えはひとつしかないように見える。3+4は7であリ、それ以外の数字は×を付けられる。
 そして○以外はすべて×、つまり「間違った答え」となる。

 そういう方法でテストは行われる。たった一つの「正しい答え」以外はすべて「間違った答え」と教え込む。

 知識の正確さや計算力を測るテストなら、そういう教育の仕方でも構わないだろう。しかし、社会はテストのようには進まない。

 作家になる。と言う答えを「7」とするならば、答えが7になる方法を求めなさい。

 世の中で出される課題は、こういうものだ。
 つまり、求められる答えに。どうやればそれに至るのか、その方法を求められるのだ。

 1+6でも正解だし、1×7でも正解だし、10-3でも間違いではない。
 「7」の代わりに「作家」や「利益」という単語を入れてみれば、もっとよくわかる。

 「作家」になることが課題ならば、どうやれば作家になれるのか。その方法(答え)は一つではない。
 「利益を出す」ことが課題ならば、どうやれば利益が出るのか、その方法(答え)は一つではない
 なのに、なぜか、多くの人は「正しい答え【やり方】は一つだけ」と思い込んでいる。

 そして、これが一番大事なのだが、社会で求められるのは○か×か、ではない。
 100点でなければ0点、なんて判断基準は無いのである。

 特に、小説のような創作物は、個人の好みに左右される。
 Aと言う人間が「ここが素晴らしい」と評価したその部分をBという人間が「ここがダメだ」と評価することも珍しくは無い。その価値観の違いこそが個性である。

 私の書いている「小説講座」は「私の方法」である。
 私はこの方法で作家になり、そしてそれを十年以上続けている。

 私は「7」と言う答えを出すために「1+6」と言う方法を使っている。しかし、世の中には「3+4」と言う方法で「7」と言う答えを出した作家さんもいるのである。
 
「○○先生は3+4と言うやり方が正しいと言っている、だからお前のやり方は間違っている!」と言う人は、そのやり方だけが「7」と言う答えにたどり着くことができると思い込んでいる。
 
 「正しい答え(○)は一つだけ。それ以外は全部間違い(×)」と思い込んでいるのである。

 私の「小説講座」は、無数にある「答えが7【作家】になる数式【方法】」の一つでしかない。
 私は私のやり方しか知らない。だから私のやり方を書いているわけで、「これだけが正しい。これ以外のやり方は全部間違っている」などと主張したつもりはない。

 私のやり方を読んで「面白そうだな」と思ったら、やってみる。くらいのノリで読んでもらえるとありがたい。

 次の【小説講座】は、文章のシェイプアップについて軽く書いてみたいと思っている。


 先日の日記で、アマゾンで「ご主人様は山猫姫・9」の予約が始まったので、下のリンクを押して欲しい。と書いたが、本日現在、アマゾンでは予約が中止になっている。

 「入荷お知らせメールをお送りします」になって、予約購入ができないのだ。

 どうやら、予約件数が、仕入れ予定数の上限を超えてしまったようである。アマゾンで予約し忘れた方は、ご面倒でも、発売日にお近くの書店を覗いていただきたい。
 私の本は、郊外型の書店では売り切れていても、アニメイトとか、とらのあな、といった、いわゆるサブカル向けの書店では売れ残っていることが多い。
 読者層が一般のライトノベルとは少し違っているので、こういうことになるらしい。

 発売日まであと2日。もう少しお待ちいただきたい。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。