角川書店の新年会に顔を出してきました。
朝起きると、昨晩降り出した雪が本降りのまま降り続いていた。
マンションの駐車場に停まっている車はみんな、こんもりとした雪のかたまりとなり、どことなくユーモラスなシルエットを見せている。
特にワンボックスカーは、まるまった巨大な昆虫の幼虫のようにも見える。
樹氷のことを英語で「スノーモンスター」と呼ぶ感覚がなんとなくわかる。
さて、そんな大雪の中を本日は角川書店の新年会に出席するために都内のホテルまで行かねばならない。
別に「行かねばならない」ということはないのだが、角川書店の新年会は、ライトノベル作家だけでなく、マンガ家さんや、アニメの業界の方などが集まるため、昔から付き合いのある方にご挨拶ができる唯一の機会なのである。
一昨年の新年会には、30年前からお世話になっている、マンガ家の「みなもと太郎」先生がお見えになっており、挨拶した私を見て、しみじみと「警察官を辞めて、すっかりこっちの業界の人間になってしまったよねえ」と言われたり。サンライズの企画室に御邪魔していた頃のプロデューサーの方とばったり出会ったり。
そういう方々と、顔を合わせ「生存報告」をする場所でもあるため、なかなか気が抜けないパーティである。
まあ、そこで出会った方に関しては、プライバシーもあるので、細かくは書かないが、スニーカー文庫がリニューリアルするということで、新しいフォーマットの本を見せていただいた。
今までのスニーカー文庫と一番違うのは紙質である。
今までの、黄色っぽい薄い紙から、どちらかというと電撃文庫に近い紙になった。
少し厚くなり、文庫全体のボリューム感が増した。
ページをめくるとき、持つとき、ほんの少しの違いだが、読みやすくなったような気がする。
文庫が書店に並ぶとき「棚をどれだけ取れるか」という話がある。
ご存知のように書店の棚の面積は限られている。その面積をどれだけ占有できるかが、レーベルの売れ行きを左右すると言われている。
いかにして、この棚面積を拡大するか、というのも、営業さんの大事な仕事である。
書店では、日々、我々の知らないところで、領地拡大の戦いが繰り広げられているのである。
限られたスペースを有効に使う。という観点から考えれば、薄い紙を使って本を薄くすれば、同じ棚に多くの本を並べることができるということになる。
しかし、薄い本は読者にとって、なんとなく損をしたような気分を与えることも事実である。
今回のスニーカー文庫の転換はそのあたりを見切ってのことだと思う。
出版社と編集さんが、新しい入れ物を用意してくれたのだから、その中に何を入れるのか、それが問われている。
新シリーズは、今まで以上に気合を入れて書かねばなるまい。
とはいえ、今回顔を出してしみじみ思うのは、やはりライトノベル作家としては間違いなく最高齢かもしれない。ということである。
二次会で隣に座った「水野良」氏から
「ここで鷹見さんに倒れられたら、最年長の看板は私が背負うことになります。身体だけはくれぐれも気をつけて下さい」と言われてしまった。
若くはないが、無理をせず本を書いて行こうと思う。【苦笑
本日の広告は、「水野良」氏の「ブレイドライン・アーシア剣聖記」です。
ファンタジアの世界観に、剣豪小説のテイストを持ち込んだ、まさしく「アジアンソードオペラ」
ライトノベル読者が、地続きで入って行ける時代小説です。
マンションの駐車場に停まっている車はみんな、こんもりとした雪のかたまりとなり、どことなくユーモラスなシルエットを見せている。
特にワンボックスカーは、まるまった巨大な昆虫の幼虫のようにも見える。
樹氷のことを英語で「スノーモンスター」と呼ぶ感覚がなんとなくわかる。
さて、そんな大雪の中を本日は角川書店の新年会に出席するために都内のホテルまで行かねばならない。
別に「行かねばならない」ということはないのだが、角川書店の新年会は、ライトノベル作家だけでなく、マンガ家さんや、アニメの業界の方などが集まるため、昔から付き合いのある方にご挨拶ができる唯一の機会なのである。
一昨年の新年会には、30年前からお世話になっている、マンガ家の「みなもと太郎」先生がお見えになっており、挨拶した私を見て、しみじみと「警察官を辞めて、すっかりこっちの業界の人間になってしまったよねえ」と言われたり。サンライズの企画室に御邪魔していた頃のプロデューサーの方とばったり出会ったり。
そういう方々と、顔を合わせ「生存報告」をする場所でもあるため、なかなか気が抜けないパーティである。
まあ、そこで出会った方に関しては、プライバシーもあるので、細かくは書かないが、スニーカー文庫がリニューリアルするということで、新しいフォーマットの本を見せていただいた。
今までのスニーカー文庫と一番違うのは紙質である。
今までの、黄色っぽい薄い紙から、どちらかというと電撃文庫に近い紙になった。
少し厚くなり、文庫全体のボリューム感が増した。
ページをめくるとき、持つとき、ほんの少しの違いだが、読みやすくなったような気がする。
文庫が書店に並ぶとき「棚をどれだけ取れるか」という話がある。
ご存知のように書店の棚の面積は限られている。その面積をどれだけ占有できるかが、レーベルの売れ行きを左右すると言われている。
いかにして、この棚面積を拡大するか、というのも、営業さんの大事な仕事である。
書店では、日々、我々の知らないところで、領地拡大の戦いが繰り広げられているのである。
限られたスペースを有効に使う。という観点から考えれば、薄い紙を使って本を薄くすれば、同じ棚に多くの本を並べることができるということになる。
しかし、薄い本は読者にとって、なんとなく損をしたような気分を与えることも事実である。
今回のスニーカー文庫の転換はそのあたりを見切ってのことだと思う。
出版社と編集さんが、新しい入れ物を用意してくれたのだから、その中に何を入れるのか、それが問われている。
新シリーズは、今まで以上に気合を入れて書かねばなるまい。
とはいえ、今回顔を出してしみじみ思うのは、やはりライトノベル作家としては間違いなく最高齢かもしれない。ということである。
二次会で隣に座った「水野良」氏から
「ここで鷹見さんに倒れられたら、最年長の看板は私が背負うことになります。身体だけはくれぐれも気をつけて下さい」と言われてしまった。
若くはないが、無理をせず本を書いて行こうと思う。【苦笑
本日の広告は、「水野良」氏の「ブレイドライン・アーシア剣聖記」です。
ファンタジアの世界観に、剣豪小説のテイストを持ち込んだ、まさしく「アジアンソードオペラ」
ライトノベル読者が、地続きで入って行ける時代小説です。
2012-01-27 00:28